地方会
第94回 日本消化器内視鏡学会関東地方会のご案内と演題募集のお知らせ
会長
- 五十嵐 良典(東邦大学医療センター大森病院 消化器内科)
会期
- 平成24年6月9日(土),6月10日(日)
会場
- シェーンバッハ・サボー(東京都千代田区)
※「研修医優秀演題賞」として初期研修医の優れた発表に対して副賞として3万円が5演題に与えられます.奮ってご応募下さい.演題登録の際,「講演形態」選択肢欄の『初期研修医セッション』を選択し,登録して下さい.
主題および一般演題(口演:公募)
- 消化器内視鏡に関連する演題を広く募集いたします.
口演は全てコンピュータープレゼンテーションです.
シンポジウム1(公募,一部指定)
「消化管疾患における内視鏡診断・治療の最先端」
- 司会:昭和大学横浜市北部病院 消化器センター 井上 晴洋
国立がん研究センター中央病院 消化管内視鏡科 斎藤 豊
特別発言:東京慈恵会医科大学 消化器・肝臓内科 田尻 久雄
近年,拡大内視鏡診断の確立,ESDの開発・普及に代表されるめざましい進歩にともない内視鏡学は大いなる発展を遂げている.そこで本セッションでは,咽頭・食道・胃・十二指腸・大腸と全消化管における内視鏡診断・治療の最新の知見をさまざまの角度からご検討いただきたい.診断から治療まで,消化管疾患について,“最先端”の手技について,ビデオクリップを用いて供覧・発表いただきたい.
診断においては,色素拡大内視鏡・NBIなどの画像強調内視鏡から超拡大内視鏡まで,治療においてはEMR/ESDにおける工夫から,NOTES,POEMなどの最新治療まで多岐にわたる発表を歓迎いたします.
小さい工夫であっても,有用な方法であれば歓迎したい.新進気鋭の諸先生方の積極的なご発表を期待します.
シンポジウム2(公募)
「膵胆道疾患における内視鏡治療の基本と応用」
- 司会:東京医科大学 消化器内科 糸井 隆夫
昭和大学横浜市北部病院 消化器センター 良沢 昭銘
特別発言:横浜新緑総合病院 藤田 力也
膵胆道疾患における内視鏡治療手技の発展はめざましく,現在様々な内視鏡治療が行われている.EST,EPBDを基本として,胆管・膵管ドレナージ,胆石・膵石除去術などが日常診療で広く行われている.また,十二指腸乳頭部腫瘍に対する内視鏡的乳頭切除術もハイボリューム施設を中心として普及しつつある.さらに近年では消化管術後症例に対する治療や各種Interventional EUSも試みられている.これらのなかにはすでに確立された手技となり広く一般的に行われているものも少なくないが,難易度が高く,術者により手技の成功率,所要時間,偶発症発生率などに差がみられる手技も多い.
本セッションでは,可能な限りビデオを用いていただいて,膵胆道疾患における内視鏡治療の基本から応用まで,それぞれの手技を安全かつ効率よく行うためのコツを供覧していただきたい.なお,ERCPの基本と難渋症例に対する対処は本セッションでは取り上げない.
パネルディスカッション1(公募)
「小腸内視鏡の現況と展望」
- 司会:慶應義塾大学病院 内視鏡センター 緒方 晴彦
昭和大学藤が丘病院 消化器内科 遠藤 豊
特別発言:自治医科大学 光学医療センター 山本 博徳
バルーン内視鏡(BE)とカプセル内視鏡(CE)の普及により小腸疾患の診断・治療法は大きな進歩を遂げ,小腸内視鏡検査は基幹病院では広く行なわれるようになった.しかしながら,小腸検査は時間と労力を要することが多く,より効率的な検査・治療体系や検査方法の確立が求められている.本パネルディスカッションでは各施設における小腸疾患に対する診断・治療法の現況,BEやCEならびにCT scanも含めた各種modalityの使い分けなど検査体系について発表いただき,現況における問題点と課題を整理したいと考えている.さらにパテンシーカプセル,自走式カプセル内視鏡,受動彎曲シングルバルーン内視鏡,CT/MR enterographyなどの新しい診断手技についても,経験に基づいた発表をいただき今後の小腸内視鏡を中心とした小腸疾患診療の進歩につながる展望を考えてみたい.
パネルディスカッション2(公募)
「消化管狭窄に対するステント治療の現況と問題点」
- 司会:東邦大学医療センター大橋病院 消化器内科 前谷 容
東京大学医学部 消化器内科 伊佐山浩通
消化管狭窄は患者さんのQOLを著しく落とす病態であり,栄養面の低下もさることながら,精神的な苦痛も強い.従来は外科的にしか改善できないものであったが,近年はステント治療による改善が望めるようになり,より低侵襲に手技が施行できるようになった.しかし,部位によって事情は異なる.食道は以前より保険適応であったが,現在は標準治療である放射線化学療法との相性により適応は狭まりつつある.胃・十二指腸は昨年より保険適応手技となり現在症例を集積し始めたところであり,これからの発展に向けての基礎データ作りの時期である.大腸は世界的には広く施行されているが,本邦では保険適応手技となる寸前であり,実際に手技を施行しているのはごく限られた施設である.一方,小腸は専用のデバイスはなく,これからステント治療が模索されていくところである.本シンポジウムでは,各部位でのステント治療の現況と問題点がわかるような発表を広く期待する.少数例であっても知っておくべきテクニックの紹介や,新しい工夫等の発表も歓迎する.
ワークショップ1(公募)
「内視鏡止血術の基本と難渋例への対処」
- 司会:東京女子医科大学 消化器病センター 中村 真一
聖マリアンナ医大 消化器肝臓内科 安田 宏
消化管出血は内視鏡医にとって永続するテーマであり,内視鏡止血術は修得すべき重要な手技である.胃十二指腸潰瘍出血は酸分泌抑制薬の投与やH. pylori除菌療法によって減少すると予想されていたが,高齢化社会を背景としたNSAIDsや抗血栓薬の処方量の増加により,日常診療での頻度は依然として高い.同様の理由で,大腸憩室出血も増加傾向である.食道静脈瘤出血はEVLの普及で止血が容易になったが,胃静脈瘤出血への対応はまだ十分とは言えない.そして,小腸出血の診断と治療は解明すべき新たなテーマである.本ワークショップでは消化管出血全般を対象とし,まず各施設が基本とする標準手技を示していただきたい.その上で,奏功しなかった場合の次の一手,止血困難例への工夫を教示いただきたい.可能であれば,動画を用いての解説を希望する.なお,治療後の出血例は対象外とする.多数の応募をお待ちしています.
ワークショップ2(公募)
「内視鏡検査の工夫―苦痛なく安全に行うために」
- 司会:虎の門病院 消化器内科 貝瀬 満
東京医科大学病院 内視鏡センター 河合 隆
内視鏡は精度の高い検査・治療を可能とする一方,患者の不快・苦痛を伴い,また様々な偶発症を生じうる.このため,いかに苦痛なく,かつ安全に内視鏡を行うか,様々な工夫がなされている.経鼻内視鏡や細径大腸内視鏡などスコープの細径化,軟らかくかつ追従性の高いスコープの使用,各種の鎮静剤の使用や麻酔法の工夫,CO2送気システムの使用,大腸内視鏡検査における先端アタッチメントの使用や腹部圧迫などの適正な実施,BISやCAPSなどの生体監視モニターの使用による安全性の確保など,多くの試みがなされている.本ワークショップでは,各施設や内視鏡医が実際に行っている様々な工夫や試みを,その利点と共に解決すべき点も含めて提示していただき,明日からの日常内視鏡診療に役立つようなセッションとしたい.各種内視鏡検査に関する多くの演題の応募を期待する.
ワークショップ3(公募)
「ERCPの基本と難渋例に対する対処」
- 司会:千葉大学医学部附属病院 消化器内科 露口 利夫
東京慈恵会医科大学 内視鏡部 今津 博雄
ERCPによる経乳頭的治療は総胆管結石や悪性胆道閉塞になくてはならない方法である.その基本は胆・膵管へのカニュレーションであるが,MRCPの普及により診断目的のERCPが減少し,カニュレーション手技をマスターすることが難しくなっている.そこで各施設におけるERCPの基本をビデオで御供覧していただき,初学者にも理解できるようなワークショップとしていただきたい.また,一見容易にカニュレーションできそうにみえる乳頭でも難渋することがある.カニュレーション困難例はERCP後膵炎のリスクファクターであり,その安全な対処法についても各施設における実際を紹介していただき,明日からの日常臨床に役立つような議論にしたいと考えている.
ワークショップ4(公募)
「ESDに纏わるトラブルシューティング」
- 司会:国立国際医療研究センター 消化器科 後藤田卓志
東京大学医学部附属病院 光学医療診療部 藤城 光弘
病理コメンテーター:東邦大学医療センター大森病院 病理診療科 根本 哲生
ディスカッサント:国立がん研究センター中央病院 消化管内視鏡科 小田 一郎
がん研究会有明病院 消化器内科 山本 頼正
NTT東日本関東病院 消化器内科 大圃 研
聖路加国際病院 消化器内科 石井 直樹
東邦大学医療センター大森病院 消化器内科 大塚 隆文
食道,胃,十二指腸ですでに保険収載されているESDは,どの診療所や病院でも行える治療である.しかし学会においては,High Volume Centerのみでの議論に限定される傾向があり,年間30例程度の一般市中病院の視点での議論は多くはない.また,トラブルシューティングというと,常に術中の技術的な側面のみが強調され,術前・術後を含めた,患者との様々なトラブルを如何にマネージメントするかという視点での議論はほとんどなされてこなかった.例えば,想定外の再発を如何に克服したのか?,全く予期しない非治癒切除時の患者への説明の仕方は?,なども実際の臨床で常に直面する事態であり非常に重要なトラブルシューティングである.さらに,ガイドライン相対適応である食道全周切除はどうするのか?,十二指腸ESDの可否は?,先進医療としての大腸ESDの在り方は?,など,少数の自験例からの独自の考察も披露してほしい.本主題では,病理コメンテーターもお願いし,実際のトラブル症例を病理学的視点からも議論してみたい.一般市中病院の先生方を中心に採用し,特に,そこで日々悩んでいる先生方にとって役に立つようなトラブルシューティング法を1例1例皆で考えてみたい.
特別講演
「昆虫の見る世界をさぐる 〜 チョウ類色覚の神経行動学」
- 国立大学法人 総合研究大学院大学 生命共生体進化学専攻長
教授 蟻川謙太郎
【講演要旨】
20世紀の始め,フォン・フリッシュ(1973年ノーベル医学生理学賞受賞)は,ミツバチに紫外線は見えるが赤は見えないことを発見した.以来,昆虫には赤は見えないとされ,図鑑にもそう書いてあった.しかしアゲハは,庭のオニユリで待っていれば確実に採れる.ひょっとするとアゲハには赤が見えているのではないか?ある日ふと,子供の頃のこんな素朴な疑問を思い出した.
実際,アゲハには赤が見えている.黒い床においた赤い円板の上で何度か蜜を飲ませると,アゲハはそれを覚え,空腹になると円板に舞い降りるようになる.様々な色,様々な濃さの灰色の中にあっても,アゲハは確実に赤を選ぶ.赤ばかりでなく,青や黄色でも同じことが起こる.アゲハには赤や黄色が見えているのである.照明光の色を変えても学習した色を選ぶので,アゲハには色の恒常性があることも分った.床の色を変えると,それに応じて選ぶ円板の色も変わる.これはいわゆる色誘導のためである.
ヒトの網膜に赤・緑・青の錐体があるように,アゲハ視細胞も多様である.分光感度でみると紫外線・紫・青・緑・赤・広帯域の6種があるが,光受容分子―視物質―は5種で,ひとつ足りない.視細胞分光感度が決まるメカニズムを調べた実験からは,同じ視物質が感度の異なる視細胞で発現していたり,1つの視細胞に2つ以上の視物質があったりと,意外な現象が多く見つかった.
では,アゲハの色覚は6色性なのか?それは,アゲハにわずかな波長差を見分けさせる行動実験で検証した.アゲハの波長弁別能は青・青緑・黄色の波長域で非常に高く,特に青の領域ではヒトをはるかに凌いでいる.行動実験の結果は,色覚系が紫外線・青・緑・赤を基礎とした4色性であることを仮定することで,うまく説明できた.
このほか,ヒトにはない偏光視能力,視力と色覚の関係,チョウ類全体で見た複眼構造の多様性などについても言及したい.
演題募集期間:
- 平成23年12月21日(水)~平成24年2月15日(水)正午
オンライン(UMIN)による申込みのみにて募集いたします.
詳しい演題募集要項はhttp://www.jges-k.umin.jp/をご参照下さい.
※郵送,E-mailによる演題の受付はいたしません.
注意事項:
- 抄録作成に際しては本学会用語集を参照し,適切な用語を用いてください.
(適切な用語を用いることは発表者の責務になります.)
学会事務局:
- 東邦大学医学部消化器内科(大森)
担当:中野 茂,菊池由宣,竹内 基
〒143-8541 東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-5767-5146 FAX:03-5767-5147
E-mail:kantou94@med.toho-u.ac.jp
演題登録に関してのご質問・お問い合わせ先:
- 第94回日本消化器内視鏡学会関東地方会 演題登録事務局
〒112-0012 東京都文京区大塚3-5-10 住友成泉小石川ビル7階
株式会社サンプラネット メディカルコンベンション事業本部
担当:大野 謙一
TEL:03-5940-2614 FAX:03-3942-6396
E-mail:k-ohno-sun@hhc.eisai.co.jp
日本消化器内視鏡学会関東支部会機関誌『Progress of Digestive Endoscopy』について
ご 購 読 の お 願 い
Progress of Digestive Endoscopyは日本消化器内視鏡学会関東支部会の機関誌であり,関東地方会予報集および論文集を年2冊ずつ発行しておりますが,会則等の関係から関東支部会全会員にご購読頂くことがなかなか実現できず,現在は有志の方にご購読頂いております.
論文集は関東地方会一般演題の発表を中心とした50篇程の論文が収載され,消化器内視鏡を志す若手の登竜門となっております.また,シンポジウム等の主題の内容をまとめた司会者総括も掲載されています.
この度,もっと多くの会員にご購読頂きたいと考え,平成23年度より購読会費を引き下げました.(一般会員5000円→3000円,評議員7000円→5000円).
内容につきましてもさらなる質の向上に取り組んでまいりますので,ご購読下さいますようお願い申し上げます.
なお,Progress of Digestive Endoscopyの購読は関東支部会評議員の選出条件の1つになっています.
お申し込みは関東支部会のホームページ(http://www.jges-k.umin.jp/)より申込書を印刷して頂き,必要事項をご記入の上FAXでご返信下さい.内容をEmail:jgeskanto@nifty.com にご連絡頂いても結構です.
関東支部以外の会員も購読可能ですので,多くの方のお申し込みをお待ちしております.
・購読申込みに関する連絡先
日本消化器内視鏡学会関東支部会 庶務係 西野
〒104-0045 東京都中央区築地5-1-1 国立がん研究センター中央病院 消化管内視鏡科
TEL 03-3542-2511(内視鏡医師室 内線5312) FAX 03-3542-3815
Email:jgeskanto@nifty.com
論 文 投 稿 に つ い て
Progress of Digestive Endoscopyは投稿論文を随時受け付けております(論文の採否は編集委員会で決定致します.).
投稿に際しての必要書類請求および問い合せは,下記連絡先にハガキ,FAX,Emailにてご連絡ください.投稿規定は関東支部会のホームページに掲載されておりますのでご参照下さい.
なお,日本消化器内視鏡学会専門医・指導医の申請・更新の実績ポイントとして本誌は筆頭で5点,共著で2点が取得できます.
・論文投稿に関する連絡先
株式会社 協和企画 メディカルコミュニケーション本部『Progress of Digestive Endoscopy』係
〒105-0004 東京都港区新橋2-20-15 新橋駅前ビル1号館
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