● 要旨 ●




原著

掲載号 Vol.42 No.7(2000)- 1177頁
タイトル 全大腸内視鏡検診経年発見癌の特徴
英文タイトル CHARACTERISTICS OF COLORECTAL CANCERS DETECTED BY ANNUAL SCREENING COLONOSCOPY
所属 亀田総合病院 消化器内科
著者 鷲尾和則、井熊 仁、斉藤圭治、和田亮一、水野健彦、 水野英雄、光島 徹、加納宣康
要旨  過去15年間の全大腸内視鏡による検診で発見された大腸癌142症例を、経年発見癌と初回発見癌とに分けて比較検討した。経年発見癌は初回発見癌に比べて近位大腸に多く存在し、全大腸の観察が重要であることが確認された。また、より小さく早期の癌の割合が高いことから、内視鏡的粘膜切除術で完全切除可能な症例が多く、より小さい侵襲で根治が得られた。また、smユ以深浸潤のため外科手術が行われた経年発見癌8例(24.2%)のうち5例は表面型腫瘍、2例は肝彎曲および脾彎曲部の進行癌で、これらの中には注腸X線によって初めて診断できた病巣も存在した。この事実は、大腸内視鏡を行う際、表面型腫瘍の存在に特に注意すること、内視鏡の盲点となる屈曲部に隠れた病巣を見落とさないよう注意すること、検診初回の便潜血陽性者には注腸X線を併用するか、少なくとも逐年で内視鏡を行うことが、偽陰性率の減少に重要であることを示唆している。
Key words 全大腸内視鏡による検診/経年発見癌/検診診断能力
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亀田総合病院 消化器内科  鷲尾和則