● 要旨 ●




原著

掲載号 Vol.46  No.08(2004)- 1464頁
タイトル 大腸側方発育型腫瘍(LST)多発症例の臨床的検討
英文タイトル A CLINICAL STUDY OF MULTIPLE LATERALLY SPREADING TUMORS (LSTs)
所属 秋田赤十字病院 消化器病センター
著者 中里 勝,山野泰穂,今井 靖,前田 聡,松下弘雄,佐藤健太郎,山中康生,関 仁史,作左部 大,大内慎一郎
要旨 【背景・目的】大腸腫瘍の中でも特徴的な腫瘍群であるLSTが多発する症例について,その臨床的特徴を明らかにする目的で検討をおこなった.【方法】1993年1月から2002年2月までの期間に当センターにおいて経験したLST症例315症例(403病変)を対象とし,臨床病理学的項目について,多発症例と単発症例を比較検討した.【結果】LST多発症例群は全LST症例の18.4%(58症例)を占めていた.肉眼形態の特徴として,LST多発症例群は単発症例群に比し非顆粒型を示す病変の割合が有意(p<0.01)に高かった.腫瘍局在の特徴として,LST多発症例群は,横行結腸を中心に,右半結腸に存在する割合が高く,直腸・盲腸に存在する割合が低いという傾向が認められた.また,LST多発症例群は,担癌率が有意(p<0.05)に高かった.【結論】LST多発症例においては,その担癌率の高さより,注意深い内視鏡観察が必要であると考えられた.
Key words 側方発育型腫瘍/LST/多発/非顆粒型
別刷請求先 〒010-1495
秋田県秋田市上北手猿田字苗代沢222-1
秋田赤十字病院 消化器病センター
中里 勝