● 要旨 ●




原著

掲載号 Vol.49 No.2(2007)- 178頁
タイトル 抗血栓薬の大腸憩室出血に及ぼす影響
英文タイトル DIVERTICULAR BLEEDING OF THE COLON AND ANTICOAGULANT DRUGS
所属 藤田保健衛生大学第二教育病院 消化器内科
著者 友松雄一郎,芳野純治,乾 和郎,若林貴夫,奥嶋一武,小林 隆,三好広尚,中村雄太,神谷直樹,三浦正剛
要旨 大腸憩室出血の特徴を,特に抗血栓薬に着目して検討した.2002年7月〜2005年11月までに下部消化管出血にて大腸内視鏡検査を実施した332例のうち,大腸憩室出血と診断されたのは32例(9.6%)であった.大腸憩室出血は65歳以上の高齢者が90.6% と大部分を占めた.出血部位は左側結腸78.1%,右側結腸21.9%,出血形態は凝血塊付着81.3%,湧出性出血15.6%,噴出性出血3.1% であった.憩室は多発93.8%,単発6.2% であった.輸血を必要としない軽症は81.3%,内視鏡治療の必要がなかったものが81.3% と大部分を占めた.抗血栓薬の内服率は50%(16/32)と他の下部消化管出血をきたした疾患に比べて高値であった.大腸憩室出血例の半数は抗血栓薬を内服しており,高齢者が大部分を占めることから,大腸憩室を有する高齢者への抗血栓薬投与は出血の主な誘因の一つと考えられた.
Key words 大腸憩室出血/下部消化管出血/大腸憩室/抗血栓薬/抗凝固薬/抗血小板薬
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藤田保健衛生大学第二教育病院 消化器内科
友松雄一郎