● 要旨 ●




原著

掲載号 Vol.49 No.7(2007)- 1653頁
タイトル 食道憩室内癌の臨床病理学的検討
英文タイトル CLINICOPATHOLOGICAL STUDIES OF ESOPHAGEAL CARCINOMA ARISING FROM DIVERTICULUM
所属 東海大学 消化器外科,東海大学 病理診断科
著者 原 正,千野 修,島田英雄,木勢佳史,西 隆之,釼持孝弘,山本壮一郎,加藤優子,幕内博康
要旨 食道憩室内癌は比較的稀な疾患であるが,その病巣の特殊性から内視鏡診断や治療方法に問題点がある.当科では5例の食道憩室内癌を経験した.年齢は54〜78歳(平均68.8歳),男女比は3:2.憩室発生部位は頚部食道1例,気管分岐部2例,胸部中下部食道境界1例,横隔膜上1例であった.肉眼病型はすべて表在癌で0-IIa3例,0-IIb,0-IIc各1例である.治療は食道切除術3例,憩室切除術と放射線治療併用1例,放射線治療単独1例を施行した.切除症例の組織型はすべて扁平上皮癌で,深達度はsm1 1例,m2 2例,m1 1例であった.全例で憩室の粘膜筋板や固有筋層の菲薄化・断裂・欠損を認めた.食道切除3例は無再発生存中である.憩室切除と放射線治療併用例に再発を認め化学療法を追加したが術後5年4カ月で原病死した.放射線治療単独例は局所再発を認めた.本邦報告例27例を集計し臨床病理学的特徴や内視鏡診断,治療方法の問題点につき検討し文献的考察を加え報告した.
Key words 食道憩室/食道憩室内癌
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東海大学 消化器外科
千野 修