● 要旨 ●




原著

掲載号 Vol.49 No.10(2007)- 2684頁
タイトル 鎮静剤使用下,上部消化管の通常及び経鼻内視鏡検査の呼吸循環器系に対する影響に関するProspective study
英文タイトル PROSPECTIVE STUDY COMPARING TRANS-ORAL AND TRANS-NASAL UPPER GASTROINTESTINAL ENDOSCOPY ON THE CARDIORESPIRATORY PARAMETER AND TOLERABILITY
所属 なかた消化器・内科クリニック,和歌山県立医科大学 第2内科
著者 中田博也,岡 政志,曲里浩人,井上 泉,井口幹嵩,柳岡公彦,玉井秀幸,有井研司,一瀬雅夫
要旨 今回,鎮静剤によるconscious sedationという同一の条件下での経口的挿入と比較して経鼻的挿入の呼吸・循環器系における影響をProspective studyにより比較検討した.100例の患者を無作為に2群に分けて検討した.両群間に年齢・性など背景因子に関する有意差を認めなかった.挿入前,検査中,抜去直後の血圧,脈拍,経皮的酸素飽和度には両群間に有意差を認めなかった.しかしRate Pressure Productは,経口挿入群では有意な増加をみたが,経鼻挿入群ではほとんど変動せず,循環系に対する影響は経鼻的挿入法が優れていると考えられた.有害事象としては,軽度の鼻痛が2例に認められたが,鼻出血などは認められなかった.鎮静剤使用下経鼻挿入による上部消化管内視鏡検査は,安全で苦痛なく施行できる理想的な検査手技であることが明らかとなった.
Key words 経鼻的上部消化管内視鏡検査/鎮静剤/呼吸循環動態/Rate Pressure Product
別刷請求先 〒641-0006
和歌山県和歌山市中島574-2
なかた消化器・内科クリニック
中田博也