● 要旨 ●




原著

掲載号 Vol.49 No.11(2007)- 2819頁
タイトル 食道ESD手技における粘膜把持鉗子用チャンネル付き透明フードの有用性―実験的検討―
英文タイトル UTILITY OF AN ESD PROCEDURE OF ESOPHAGUS USING ASSISTIVE DEVICE (TRANSPARENT HOOD WITH MUCOSA GRIPPING CHANNEL ATTACHED) (AN EXAMINATION OF ANIMAL STUDIES)
所属 神奈川県立がんセンター 消化器内科,神奈川県立がんセンター 病理診断科
著者 本橋 修,高木精一,中山昇典,西村 賢,柳田直毅,吉井貴子,亀田陽一
要旨 内視鏡的食道粘膜下層剥離術(endoscopic submucosal dissection:ESD)に求められる安全性・確実性・簡便性の向上と施行時間短縮を追及し,粘膜把持鉗子用チャンネル付き透明フードを試作した.雑犬を使用した動物実験で,このデバイスを使用したESDを施行する群と透明フードのみを使用した従来のESDを施行する群を比較検討した. 結果として,この補助器具使用による利点は,(1)剥離粘膜を把持し挙上させ,さらに反転させて後方に押すことで,粘膜剥離面を直視下に観察することがより容易となり,止血および血管処理が容易となっただけでなく穿孔の危険性もなくした.(2)剥離面の粘膜下組織に確実なカウンタートラクションをかけることができ,剥離時間を短縮した.特に,(3)この切開粘膜把持と切開粘膜口側にフードを接着させる操作は,呼吸や拍動の影響を減じ,剥離部と処置具の距離を一定とし,安全な食道粘膜剥離操作を可能にした. 動物実験から粘膜把持鉗子用チャンネル付き透明フードは食道のESDに有用な補助具であり,臨床使用においても同様の有用性が期待される.
Key words 食道ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)/粘膜把持鉗子用チャンネル付き透明フード/カウンタートラクション
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神奈川県立がんセンター 消化器内科
本橋 修