日本消化器内視鏡学会雑誌/Vol.50 No.3(2008)

要旨

原著

掲載号 Vol.50 No.3(2008)- 369頁
タイトル 食道異型上皮,表在扁平上皮癌に対するアルゴンプラズマ凝固法についての検討
英文タイトル ARGON PLASMA COAGULATION FOR SUPERFICIAL SQUAMOUS CELL CARCINOMA AND DYSPLASIA OF THE ESOPHAGUS
所属 東京女子医科大学 消化器外科
著者 太田正穂 中村 務 林 和彦 内田数海 成宮孝祐 大木岳志 佐藤拓也 山本雅一
要旨 〈目的〉食道異型上皮,表在癌に対するアルゴンプラズマ凝固法(APC)単独治療の有用性につき検討した.〈対象〉APC単独治療を施行した前治療のない食道表在扁平上皮癌,異型上皮29例31病変.〈方法〉通常観察後ヨード染色にて病変範囲を確認し,マーキングした後にAPCを行った.深達度診断,長径の測定は通常観察所見に基づいた.経過観察の内視鏡検査で病変の残存・再発があれば遺残・再発症例として再度焼灼を行った.〈結果〉癌症例は21例でm1 13例,m2 7例,m3 1例,異型上皮例は10例であった.病変の平均長径は17.4mm(5〜40mm).1病変あたりの平均APC施行回数は1.3回(1〜4回)で重篤な偶発症の発生はなかった.平均経過観察期間は17.4カ月で病変の遺残・再発が5病変(16%)にみられたが再度APCを行いコントロールされた.6例(19%)が外来で施行された.〈結語〉APCは安全性が高い治療法と思われた.遺残例もあり経過観察が欠かせないが,複数回の施行が可能であり症例の選択により有効性が期待されると考えた.
Key words 食道腫瘍/食道表在癌/食道異型上皮/アルゴンプラズマ凝固(APC)
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東京女子医科大学 消化器外科
太田正穂