● 要旨 ●




経験

掲載号 Vol.45 No.12(2003)- 2338頁
タイトル 赤外線内視鏡システムによるsentinel lymph node観察
英文タイトル OBSERVATION ON SENTINEL LYMPH NODES USING AN INFRARED RAY ELECTRONIC ENDOSCOPIC SYSTEM
所属 東京慈恵会医科大学 内視鏡科,東京慈恵会医科大学 外科
著者 成宮徳親,二村浩史,藤崎順子,荒川廣志,一志公夫,田尻久雄
要旨 Sentinel lymph node(SN)は,病変部から最初にリンパ流が到達するリンパ節である.胃癌において,SN診断を行うためのトレーサーとして色素であるindocyanine green(ICG)が用いられている.そこでICGを病変部に注入し,リンパ流を流れるICGを赤外線で観察した.
実験的にはICG局注後,リンパ管が濃い青色の線として描出された.臨床例でも病変部にICG局注後,ICGがリンパ管からSNに流れていくのが明瞭に観察された.手術中20分間の観察で,SN染色リンパ流域の数は1方向が53.5%,2方向が42.8%,3方向が3.7% であった.SNの描出は1症例あたり平均3.3個であった.術後の摘出リンパ節のICG陽性率は,通常内視鏡像で26.4%,赤外線画像で43.2% と,通常内視鏡像に比べ赤外線画像が明瞭であった.赤外線画像では通常内視鏡像で不可視なリンパ流,SNが明瞭に描出され,赤外線観察はSN診断に有用な新しい方法と思われる.
Key words 胃癌/sentinel lymph node/赤外線内視鏡
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東京慈恵会医科大学 内視鏡科
成宮徳親