● 要旨 ●




経験

掲載号 Vol.48 No.4(2007)- 1159頁
タイトル シース型バイポーラスネアとエルボトームICC200の併用の試み
英文タイトル A COMBINATION TRIAL WITH THE SHEATH TYPE BIPOLAR SNARE AND HIGH FREQUENCY SURGERY UNIT WITH ENDO-CUT SYSTEM (Erbotom ICC 200)
所属 北海道がんセンター 消化器科,北海道消化器科病院 消化器科,小斎会病院 消化器科,札幌医科大学 第4内科
著者 大久保俊一,平山眞章,小笹里砂,佐々木宏嘉,近江直人,高橋 稔,加藤淳二,新津洋司郎
要旨 【背景及び目的】シース型バイポーラスネア(B-WAVE)はスネアの構造上の工夫により従来型バイポーラスネアに比べて処置後の出血は少ないと報告されている.しかし,モノポーラに比しまだ出血が多い印象がありさらなる工夫が必要と考える.一方,高周波装置に注目するとエルボトームICC200(ERBE)は組織のインピーダンスを感知して常に適性な出力を供給するエンドカットシステムを有しており,様々な内視鏡治療に幅広く使用されている.そこでわれわれは大腸腫瘍の内視鏡的粘膜切除術(以下EMR)においてB-WAVE使用時にERBEを併用する事でさらに処置後の出血を減らせるか否か検討した.方法:大腸腫瘍64症例100病変に対してEMR施行時にB-WAVEとERBEを併用した群(以下ERBE群)とB-WAVEと通常のBlend電流を使用した群(以下Blend群)とに群別し,出血の有無を検討した.結果:ERBE群では61病変中1病変にのみ出血を認め,またBlend群では39病変中5病変に出血を認め有意差(P<0.05)を持ってERBE群のほうが出血が少なかった.結論:B-WAVE使用時にERBEを併用する事で出血のリスクは減り,より安全な大腸腫瘍のEMRを施行できると考えられた.
Key words シース型バイポーラスネア/ERBE/大腸腫瘍
別刷請求先 〒003-0804
札幌市白石区菊水4条2丁目3番54号
北海道がんセンター 消化器科
大久保俊一