日本消化器内視鏡学会雑誌/Vol.50 No.3(2008)

要旨

経験

掲載号 Vol.50 No.3(2008)- 400頁
タイトル 通常型膵管癌診断における経乳頭的生検・ブラッシング細胞診の成績
英文タイトル TRANSPAPILLARY BIOPSY AND CYTOLOGY FOR THE DIAGNOSIS OF PANCREATIC CARCINOMAS
所属 手稲渓仁会病院 消化器病センター,手稲渓仁会病院 病理
著者 小山内学 真口宏介 高橋邦幸 潟沼朗生 中原和之 浦田孝広 松崎晋平 岩野博俊 篠原敏也
要旨 【目的】通常型膵管癌診断における内視鏡的膵生検(EPB),ブラッシング細胞診の癌陽性率および偶発症率についてretrospectiveに検討した.【対象】主膵管狭窄または閉塞所見を呈する膵癌症例のうち,EPB,ブラッシング細胞診のいずれか,または両者を施行した163例を対象とした.【結果】癌陽性率は,EPBで32%(46/145),ブラッシング細胞診65%(48/74)であった.最終的にEPBまたはブラッシング細胞診により癌陽性が得られたのは48%(79/163)であった.また,細胞検査士による迅速細胞診を始めてからのブラッシング細胞診の癌陽性率は72%(33/46)と向上した.偶発症は,膵炎を9%(15/163)に認めたが,軽症14,中等症1例で全例保存的加療にて軽快した.【結論】経乳頭的生検・細胞診は重篤な偶発症がなく施行可能であるが,現状では満足のいく癌陽性率は得られなかった.今回の検討では,ブラッシング細胞診がEPBより検体採取率が高かったものの,prospectiveな検討が必要である.
Key words 膵癌/ERCP/内視鏡的膵生検/ブラッシング細胞診
別刷請求先 〒006-8555
札幌市手稲区前田1条12丁目
手稲渓仁会病院 消化器病センター
小山内学
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