● 要旨 ●




資料

掲載号 Vol.45 No.9(2003)- 1939頁
タイトル 大腸内視鏡検査の偶発症防止のための指針
著者 日本消化器内視鏡学会 大腸内視鏡検査偶発症対策小委員会
金子榮藏,棟方昭博,岩男 泰,勝又伴栄,多田正大,花井洋行,樋渡信夫,福田真作,松井敏幸,原田英雄,丹羽寛文
はじめに  高画質な電子内視鏡の普及と腸管洗浄液の登場によって,これまで発見が困難であった微小病変とくに早期大腸癌の発見が可能となった.また,大腸癌や炎症性腸疾患などの大腸疾患の増加に伴って大腸内視鏡検査件数が急速に増加し,必然的に治療に関連した検査数も増加してきている.その一方で,大腸内視鏡に関連する偶発症は頻度的には減少しつつあるものの,検査・治療件数の増加を反映して発生数は増加しつつあり,致命的偶発症は医事紛争となることも少なくない.内視鏡検査および治療に携わる医師にとって,起こり得る偶発症とその防止策に関する知識を得ることは,検査・治療技術の習得と同等に重要なことである.
 本指針は大腸内視鏡検査手技等の解説を目的としたものではなく,医療事故や偶発症を予防するための手技上の注意点と,不幸にして偶発症が起きたときの対策に主眼を置いて作成されたものである.大腸内視鏡検査・治療に関する詳しい手技的事項については他書を参照されたい.