● 要旨 ●




資料

掲載号 Vol.46  No.05(2004)- 1094頁
タイトル 食道・縦隔疾患に対する超音波内視鏡下穿刺生検法の適応と成績
英文タイトル ENDOSCOPIC ULTRASOUND-GUIDED FINE NEEDLE ASPIRATION BIOPSY IN ESOPHAGEAL AND MEDIASTINAL DISEASES : CLINICAL INDICATIONS AND RESULTS
所属 埼玉県立がんセンター 消化器内科
著者 有馬美和子,多田正弘
要旨 背景:Endoscopic ultrasound-guided fine needle biopsy(EUS-FNAB)の基本概念は,体表から行われる超音波やCTガイドの組織生検と同様の手技を,EUSイメージガイドに行うことである.食道・縦隔疾患におけるEUS-FNABの適応と成績について検討した.方法:対象は食道・縦隔腫瘍30例,縦隔リンパ節28例の計58例である.リニア型EUS(PEF-703FA,東芝・フジノン社製)と21G内視鏡下生検針(Endosonopsy,八光商事社製)を用い,組織は濾紙に回収してホルマリン固定し,病理組織学的検討を行った.結果:穿刺した腫瘍の大きさは6〜60mm,平均29mmであった.組織採取率および正診率は95% であり,悪性疾患27例中全例で組織診断可能な組織が採取された.合併症は認められなかった.結論:EUS-FNABの適応は,第1にEUSで穿刺することの安全性,必然性がある病変,第2に組織診断を付けることが治療方針の決定に関与する病変であることに集約される.縦隔疾患の多くは他の方法では組織採取はおろか,病変の検出も難しい場合多く,EUS-FNABが第1選択の組織採取法となる.食道癌のリンパ節に対する穿刺は,内視鏡的粘膜切除術(EMR)などの縮小治療の選択,EMRや化学放射線療法(CRT)後のfollow up例,Neoadjuvant CRT後の効果判定などが適応となる.
Key words EUS-FNAB/食道癌/縦隔疾患/リンパ節転移
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埼玉県立がんセンター 消化器内科
有馬美和子