● 要旨 ●




資料

掲載号 Vol.46  No.09(2004)- 2132頁
タイトル 早期大腸癌の深達度診断および治療法選択における超音波内視鏡診断の臨床的意義
英文タイトル CLINICAL ROLE OF ENDOSCOPIC ULTRASONOGRAPHY FOR THE DIAGNOSIS OF EARLY COLORECTAL CANCER ANDSELECTING THE TREATMENT PROCEDURE
所属 北里大学東病院 消化器内科
著者 小林清典,木田光広,勝又伴栄,吉澤 繁,横山 薫,佐田美和,五十嵐正広,西元寺克禮
要旨 【背景】早期大腸癌の治療法を選択する際には,sm癌のsm浸潤度を含む癌深達度を正確に評価する必要がある.そこで早期大腸癌の深達度診断および治療法選択における,超音波内視鏡(EUS)の臨床的意義について検討した.さらに三次元超音波内視鏡(3D-EUS)の有用性についても評価を行った.【方法】対象は,EUSにより深達度診断を行った早期大腸癌413病変で,深達度別内訳はm癌239病変,sm癌174病変であった.sm癌はsm層での垂直方向の癌浸潤程度から,sm-slight癌(sm-S癌)38病変とsm-massive癌(sm-M癌)136病変に分類した.EUSの深達度診断成績や,描出困難例の特徴について検討した.さらに3D-EUSによる深達度診断を併用した59病変では,従来機種と比較した臨床的有用性を評価した.【結果】早期大腸癌のうち364病変(88%)で深達度を正診できた.深達度の面から,内視鏡的摘除や外科的局所切除が可能なm癌およびsm-S癌と,外科的腸切除が必要なsm-M癌のEUSによる鑑別診断正診率は90% であった.EUSで描出困難であったのは49病変(12%)で,横行結腸より近位大腸の病変や隆起型の病変に高頻度であった.描出困難例を含めた3D-EUSの鑑別診断正診率は86% で,従来機種の73% より高率であったが有意差は認められなかった(P=0.07).しかし3D-EUSが有用とする評価が,全体の53%(31/59病変)を占めた.【結論】早期大腸癌の深達度診断および治療法の選択に超音波内視鏡は有用である.さらに三次元超音波内視鏡を併用することが,診断成績の向上や描出困難例の減少に有効であると考える.
Key words 早期大腸癌/超音波内視鏡/三次元超音波内視鏡
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北里大学東病院 消化器内科
小林清典