● 要旨 ●




資料

掲載号 Vol.47 No.2(2005)- 227頁
タイトル 遡及的内視鏡経過観察による早期大腸癌の発育経過と形態変化−8例の報告と文献例の解析−
英文タイトル RETROSPECTIVE ENDOSCOPIC STUDY OF DEVELOPMENTAL AND CONFIGURATIONAL CHANGES OF EARLY COLORECTAL CANCER : EIGHT CASES AND A REVIEW OF THE LITERATURE
所属 福岡大学筑紫病院 消化器科,福岡大学筑紫病院 病理部
著者 松井敏幸,津田純郎,岩下明徳,大重 要,菊池陽介,頼岡 誠,古川敬一,平井郁仁,八尾恒良
要旨 【背景】内視鏡検査により遡及的経過観察を行った大腸癌のうち,初回形態が小さいあるいは表面型病変であったものを対象とし,その形態変化を検討した.【対象と方法】8例の小病変が遡及的経過観察の対象となった.【結果】1)初回生検で腺腫と診断されていた複数病変が高異型度癌へと進展した.2)2例の隆起型腺腫がnon-polypoid型癌へと進展した.3)1例の表面隆起型癌(高異型度癌)は1年以上早期癌のままであった.4)1例の表面陥凹型癌は腺腫成分を併存し,その形態を殆ど変えることなく2年間経過した.他の1例の表面陥凹型癌は急速に発育し,進行癌へと進展した.そして,5)1例の表面隆起型癌がIIa+IIc型のsm癌へと進展したが,その大きさは変化しなかった.文献例27病変に自験8病変加え35病変の内視鏡遡及例を集計したが,早い発育を呈する特定の発育経路を推定するに到らなかった.【結論】以上の自験例と文献例の内視鏡遡及例の発育研究から,以下の結論を得た.表面型癌の発育は多様であり,無茎性隆起形態の癌は発育進展にともなう形態変化が急激であった.また,早期癌は緩やかに発育し,癌が深部浸潤するにつれてその発育は加速された.
Key words 癌発育/早期大腸癌/内視鏡/遡及的観察/表面型癌
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福岡大学筑紫病院 消化器科
松井敏幸