● 要旨 ●




資料

掲載号 Vol.47 No.4(2005)- 1020頁
タイトル 食道静脈瘤における血流方向の経時的変化−内視鏡的超音波カラードプラによる検討−
英文タイトル EVALUATION OF THE ALTERNATE BLOOD FLOW IN ESOPHAGEAL VARICEAL PATIENTS BY ENDOSCOPIC COLOR DOPPLER ULTRASONOGRAPHY
所属 札幌厚生病院 消化器科
著者 佐藤隆啓,山崎 克,豊田成司,狩野吉康,大村卓味,桑田靖昭,赤池 淳,須賀俊博
要旨 (目的)内視鏡的超音波カラードプラ法(ECDUS)は食道静脈瘤の血行動態診断に有用な検査法である.これまでのECDUSによる検討では供血路の血流方向は遠肝性の血流方向を示した.今回の研究では供血路血流方向の経時的変化に着目し,その頻度や臨床的意義について検討した.(方法)125例の食道静脈瘤を対象とし,Red color(RC)signのgrade別ではRC(+)は79例,RC(++)は35例,RC(+++)は11例であった.左胃静脈,すだれ様血管,貫通血管の血流方向についてECDUSで検討した.(結果)食道静脈瘤,左胃静脈の血流信号は125例全例に検出された.貫通血管は90/125(72.0%)に,すだれ様血管は33/125(26.4%)に血流信号が検出された.血流方向の経時的変化が認められたのは7/125(5.6%)でその部位は左胃静脈が3例,貫通血管が3例,左胃静脈とすだれ様血管が1例であった.血流方向は一定の間隔で変化を繰り返し,これらの症例はRC signのgrade別では全例,RC(+)であった.(結論)食道静脈瘤供血路の血流方向の経時的変化はRC signのgradeが低い症例に低頻度に観察された.ECDUSは非侵襲的かつリアルタイムに血行動態が観察できる有用な方法で,RC signが認められる食道静脈瘤における血流方向の経時的変化の頻度について明らかにできた.
Key words 血流方向変化/カラードプラ/超音波内視鏡/食道静脈瘤/左胃静脈
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札幌厚生病院 消化器科
佐藤隆啓