![]() |
| 掲載号 | Vol.48 No.6(2006)- 1259頁 |
| タイトル | アルゴンプラズマ凝固法:in vivoにおける食道,胃への組織損傷と早期胃食道癌に対する臨床的有用性 |
| 英文タイトル | ARGON PLASMA COAGULATION : IN VIVO TISSUE DAMAGE TO THE ESOPHAGUS AND STOMACH AND CLINICAL EFFICACY FOR EARLY ESOPHAGEAL AND GASTRIC CANCER |
| 所属 | 京都府立医科大学大学院 医学研究科消化器病態制御学 |
| 著者 | 光藤章二,名越真理子,辰巳陽一,坂井みき,塩見聡史,若林直樹,小西英幸,岡野 均,片岡慶正,岡上 武 |
| 要旨 | 【背景】アルゴンプラズマ凝固法(APC)はin vitroでは安全であることが証明され,内視鏡的治療に広く導入されるようになってきた.われわれはAPCの食道壁および胃壁へのin vivoでの熱焼灼効果と,早期胃食道癌の内視鏡的粘膜切除術(EMR)後の不完全切除例に対する追加治療としての有用性を評価した.【方法】全身麻酔下でブタの食道,胃に内視鏡的APC照射を行い,熱損傷を作成して病理組織学的に組織損傷の深度を判定した.また,EMRを行い組織学的不完全切除と判定された早期胃癌24例と早期食道癌5例に追加APC治療を行った.切除一週間後に,EMR後潰瘍の辺縁を全周性にAPCで焼灼した.設定条件は胃では出力50W,流量1.5L/分,食道では40W,1.5L/分で,照射時間は各点5秒未満とした.【結果】組織損傷の深度は,照射時間と出力に関連していた.胃では出力60W,流量2.0L/分,照射時間5秒で,熱損傷は粘膜下層全層に及んでいた.食道では出力40W,流量2.0L/分,照射時間5秒で焼灼深度は固有筋層に達していた.追加APC治療の臨床研究では,再発率6.9%(29例中2例)であった.【結論】穿孔を防ぐために,APCの出力設定は胃では40-60Wで照射時間5秒未満が,食道ではさらに低出力,短時間照射が推奨される.早期胃食道癌のEMRにおいて,不完全切除例に対する追加APC治療は,その再発率を減少させるものと考えられた. |
| Key words | アルゴンプラズマ凝固法(APC)/早期食道癌/早期胃癌/内視鏡的粘膜切除術(EMR)/in vivo実験 |
| 別刷請求先 | 〒602-8566 京都市上京区河原町通広小路上る梶井町465 京都府立医科大学大学院 医学研究科消化器病態制御学 光藤章二 |