● 要旨 ●




資料

掲載号 Vol.48 No.9(2006)- 2323頁
タイトル 接触型硬性内視鏡による胆嚢癌深達度診断の試み
英文タイトル CONTACT ENDOSCOPY DURING CHOLECYSTECTOMY : A NEW TECHNIQUE FOR STAGING LAPAROSCOPY IN GALLBLADDER CANCERS
所属 虎の門病院 消化器外科
著者 松田正道,渡辺五朗,橋本雅司
要旨 接触型硬性内視鏡(Contact scope)を用いて,手術時に胆嚢漿膜面の拡大観察を行った.正常胆嚢では,漿膜下層の静脈網と,これらの内部を赤血球が流れる像を明瞭に捉えることができた.また漿膜下を走行する深浅2層の静脈間に,呼吸に伴う可動性(静脈相互の“ずれ”)が認められた.また漿膜下脂肪織が亀甲様紋理として観察された.胆嚢癌では,浸潤が固有筋層までの早期癌,あるいは漿膜下層へわずかに浸潤する程度の進行癌では上記3所見が得られたが,漿膜下層へ広汎に浸潤する胆嚢癌では脂肪紋理は消失し,静脈は狭細化し,相互の可動性が低下していた.症例数が少ないため定言は避けねばならないが,少なくともContact scope像に異常が認められなければ,癌浸潤は漿膜下浅層にとどまると考えられ,Contact scopeが癌深達度判定の一助となる可能性が示唆された.
Key words 胆嚢癌/接触型硬性内視鏡/Contact endoscope/深達度診断
別刷請求先 〒105-8470
東京都港区虎ノ門2-2-2
虎の門病院 消化器外科
松田正道