日本消化器内視鏡学会雑誌 Vol.50 No.7(2008)

資料

掲載号 Vol.50 No.7(2008)- 1635頁
タイトル 急性食道粘膜病変(AEML)の12例
英文タイトル TWELVE CASES OF ACUTE ESOPHAGEAL MUCOSAL LESION
所属 大阪赤十字病院 消化器科
著者 津村剛彦 圓尾隆則 辻賢太郎 大崎往夫 友野尚美
要旨 「背景・目的」急性発症し重篤な内視鏡像を示す出血性びらん性食道炎症例の特徴を明らかにすることを目的とした.「方法」上部消化管出血を主訴とし,緊急内視鏡で下部食道全域以上の全周,びまん性粘膜障害を急性食道粘膜病変と定義し,その臨床的,内視鏡的特徴を検討した.「結果」共通の臨床的特徴を示す黒色食道炎と非黒色食道炎を6例ずつ経験した.典型例は比較的重篤な基礎疾患と食道裂孔ヘルニアを有する中年以上の男性で,コーヒー残渣様吐物等の上部消化管出血で発症していた.NSAIDs服用中や十二指腸粘膜病変を伴う症例が見られた.内視鏡的に下部食道の炎症が肛門側へ悪化しつつ連続し,扁平・円柱上皮接合部で明瞭に境界され途絶していた.PPI等の治療でほぼ全例速やかに軽快した.「結論」黒色および非黒色食道炎はともに共通の臨床的特徴を示し,同一の病態と考えられた.
Key words 急性食道粘膜病変/急性壊死性食道炎/黒色食道
別刷請求先 〒543-8555
大阪市天王寺区筆ヶ崎町5-30
大阪赤十字病院 消化器科
津村剛彦
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