● 要旨 ●




症例

掲載号 Vol.42 No.3(2000)- 277頁
タイトル 横行結腸に観察された単発性急性潰瘍の1例
英文タイトル A CASE OF ACUTE SOLITARY COLONIC ULCER OF TRANSVERSE COLON.
所属 岡山大学医学部 臨床検査医学
著者 水島 孝明、松村 直樹、越智 浩二、加藤 匡宏、蓮岡 英明、鶴見 哲也、澤 公成、原田 英雄
要旨  症例は66歳の女性で主訴は便への血液付着。気管支喘息にて通院治療中に、誘因なく便に血液が付着していることに気がついた。内視鏡検査では横行結腸に単発性の潰瘍性病変を認める以外に異常なし。無治療経過観察で3週間後の注腸検査では、潰瘍病変が認められた部位は潰瘍瘢痕となっていた。4週間後の内視鏡検査でも潰瘍の部位は潰瘍瘢痕のみで、他に異常は見られなかった。自覚症状は一度便に血液が付着した以外はなく、その後も症状なし。2回の内視鏡検査時に行った病変からの病理組織検査ではいずれも非特異的炎症性変化のみで、悪性所見は認められなかった。2年経過したが消化器の症状はなく、内視鏡検査でも潰瘍瘢痕のみであった。興味ある経過をとった大腸の急性潰瘍性病変と思われた。
Key words 横行結腸/潰瘍/急性
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岡山大学医学部 臨床検査医学 水島 孝明