● 要旨 ●




症例

掲載号 Vol.42 No.5(2000)- 980頁
タイトル 右胃大網動脈を使用した冠状動脈バイパス術後に胃潰瘍形成を認めた1例
英文タイトル A CASE OF GASTRIC ULCER DEVELOPED AFTER CORONARY BYPASS GRAFTING WITH THE RIGHT GASTROEPIPLOIC ARTERY
所属 奈良県立医科大学 第3内科
著者 鎌田 修、吉川正英、城井 啓、吉井純一、松本昌美、菊池英亮、栗山茂樹、植村正人、松村雅彦、福井 博
要旨  症例は58歳の男性。冠状動脈3枝狭窄に対し、右胃大網動脈を使用した冠状動脈バイパス術を受けたところ、術後20日目頃より心窩部痛、嘔気、食思不振が出現した。上部消化管内視鏡検査にて胃体下部大彎に白苔を伴う直径約1cmの潰瘍形成を認め、著明に皺襞の集中が観察された。近年、冠状動脈バイパス術において動脈バイパスグラフトとして左右の内胸動脈に次いで右胃大網動脈が使用されてきているが、一般に上部消化管合併症の発生頻度は少ないとされている。本例のような胃潰瘍形成例はきわめて稀であるが、術後合併症の1つとして念頭に置く必要があると考える。
Key words 冠状動脈バイパス術/胃潰瘍/右胃大網動脈
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奈良県立医科大学 第3内科 鎌田 修