● 要旨 ●




症例

掲載号 Vol.42 No.5(2000)- 998頁
タイトル 大腸内視鏡および内視鏡的逆行性回腸末端造影法により診断しえた回腸悪性リンパ腫の1症例
英文タイトル A CASE OF MALIGNANT LYMPHOMA LOCATED ON TERMINAL ILEUM DIAGNOSED WITH COLONOSCOPY AND COLONOSCOPIC RETORGRADE TERMINAL-ILEOGRAPHY
所属 大阪医科大学 第2内科
著者 橋本恵介、林 勝吉、 福本信介、井口幸三、安本真悟、宮地克彦、栗栖義賢、平田一郎、勝 健一
要旨  大腸内視鏡検査、内視鏡下逆行性回腸造影検査及び組織検査にて、回腸末端部悪性リンパ腫と術前診断し得た1症例を経験した。症例は53歳男性。下腹部痛を主訴に来院し、腹部超音波検査にて回腸末端部に壁肥厚・腫瘤形成を指摘されたため精査加療目的にて入院となった。大腸内視鏡検査では回腸末端に多発性の腫瘤性病変と潰瘍性病変を認め多彩な像を呈していた。同時に行った逆行性回腸造影でも大腸内視鏡で認められた病変が描出され、さらに口側の回腸にも病変が見られた。生検の結果、悪性リンパ腫(non-Hodgkin diffuse medium sized cell type)と診断した。回盲部切除術、術後の化学療法が行われ経過良好なため退院となった。本症例により、回盲弁を超えた口側部位の観察、並びに症例に応じた検査法の工夫が必要であることが示唆された。
Key words 大腸内視鏡/逆行性回腸造影/回腸悪性リンパ腫
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大阪医科大学 第2内科 橋本恵介