● 要旨 ●




症例

掲載号 Vol.42 No.7(2000)- 1218頁
タイトル 術前に消失したと考えられる早期大腸癌の1例
英文タイトル A CASE OF SPONTANEOUS DISLODGING OF EARLY COLON CANCER
所属 福井県済生会病院 外科
著者 亀水 忠、宗本義則、藤沢克憲、笠原善郎、三井 毅、浅田康行、飯田善郎、三浦将司、藤沢正清、月岡照晴
要旨  症例は66歳、女性。1998年8月の大腸集団検診で便潜血陽性を指摘され、近医を受診した。全大腸内視鏡検査で、回盲弁対側に直径20×15mmのIps型のポリープを認め、生検で中分化腺癌と診断された。1カ月後、手術目的に当院に転院し、注腸検査を施行したところ、同部位のIps病変は、集中および周辺隆起を伴うIIa+IIc病変に変化していた。全大腸内視鏡検査では同部位に1cm大の粘膜集中を伴う陥凹性病変を認めた。腹腔鏡補助下回盲部切除術を施行した結果、病変に腫瘍組織は残存せず肉芽組織のみを認めた。本例は早期大腸癌が術前に何らかの理由で消失した極めて稀な症例と考えられる。
Key words 大腸癌/自然脱落
別刷請求先 〒918-8235 福井県福井市和田中町舟橋7-1
福井県済生会病院 外科  亀水 忠