● 要旨 ●




症例

掲載号 Vol.42 No.8(2000)- 1304頁
タイトル 内視鏡的に進展経過を追跡し得たDiffuse Antral Vascular Ectasiaの1例
英文タイトル AN ENDOSCOPIC FOLLOW-UP STUDY OF THE DEVELOPMENTOF DIFFUSE ANTRAL VASCULAR ECTASIA
所属 富山県立中央病院 内科
著者 飯田 恵,里村吉威,橘 良哉,米島博嗣,荻野英朗, 鵜浦雅志,三輪淳夫
要旨  症例は74歳,男性.肝硬変,心不全,大動脈弁狭窄症弁置換術後(ワーファリン内服中)で通院中であった.1997年7月タール便とふらつきを主訴に入院.胃内視鏡検査で胃前庭部小彎側に発赤点があり,同部位より血液の流出を認めた.1998年12月再びタール便とふらつきにて入院.胃内視鏡検査で胃幽門部に数十個のoozingを伴う小発赤点をびまん性に認め,Diffuse Antral Vascular Ectasia(DAVE)と診断した.さらに1999年1月11日小発赤点は胃前庭部に広がり,2月3日には胃前庭部の発赤点は明らかに増加する一方,十二指腸球部にも同様の所見を認めた.本例は発症の初期よりDAVEの進展経過を内視鏡的に追跡しえた貴重な症例であり,示唆に富むと考えられた.
Key words diffuse antral vascular ectasia(DAVE)/進展経過
別刷請求先 〒930-8550 富山県富山市西長江2-2-78
富山県立中央病院 内科 里村吉威