● 要旨 ●




症例

掲載号 Vol.42 No.8(2000)- 1310頁
タイトル 高ガストリン血症を伴った多発性十二指腸カルチノイドの1例
英文タイトル A CASE OF MULTIPLE DUODENAL CARCINOIDS ASSOCIATED WITH HYPERGASTRINEMIA
所属 日本大学 第3内科
著者 佐藤秀樹,渡辺知明,加藤公敏,金田伸章,牛山 寿,松井輝明,川村典夫,岩崎有良,荒川泰行,根本則道
要旨  症例は75歳女性.上部消化管検査にて十二指腸球部に山田2型様の直径15mmの隆起を1個と,これに近接して直径3〜5mmの山田1型様の小隆起を3個,あわせて4個の隆起性病変を認めた.内視鏡下生検では,このうち直径5mmの小隆起1個からのみカルチノイドの診断を得たが,超音波内視鏡所見等から多発性十二指腸カルチノイドを疑い,十二指腸部分切除を行った.術後病理組織診断にて15mmの隆起性病変は深達度sm,5mmの小隆起性病変は深達度mのカルチノイド腫瘍と診断された.また,術前血清ガストリン値は高値を示し,切除組織のGastrin染色は陽性であった.多発性十二指腸カルチノイドの報告は,本邦ではこれまでに自験例を含め6例の報告をみるにすぎず,極めて稀な症例でありここに報告した.
Key words multiple/carcinoids/hypergastrinemia
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日本大学 第3内科 佐藤秀樹