● 要旨 ●




症例

掲載号 Vol.42 No.8(2000)- 1323頁
タイトル Prostaglandin E1投与が治癒を促進した狭窄型虚血性大腸炎の1例
英文タイトル A CASE OF STRICTURE-TYPE ISCHEMIC COLITIS SUCCESSFULLY TREATED BY CONTINUOUS INTRAVENOUS INFUSION OF PROSTAGLANDIN E1
所属 三戸町立中央病院 内科
著者 木村聖路,鈴木和夫,相沢 中,遠藤 哲,金沢 洋,棟方昭博,田中正則
要旨  症例は75歳男性.平成10年10月24日に下血のため当科受診.大腸内視鏡検査では片側性の縦走潰瘍と共に肛門輪から40cmにピンホールサイズの高度狭窄があり,それ以上挿入困難だった.生検所見では典型的な虚血性変化を認めた.1カ月後の注腸造影にてS状結腸・下行結腸移行部に内径8mmの狭窄があり,狭窄型虚血性大腸炎と診断した.約2カ月間の保存的治療後も狭窄所見は改善しないため,平成11年1月11日に外科転科した.転科後IVH管理としprostaglandin E1 80μg/日×5週間の静脈内投与を行ったところ,1カ月後には狭窄所見が改善しスコープ通過可能となったため退院した.平成11年7月12日の注腸造影では内径23mmまで拡張しており,狭窄は治癒していた.prostaglandin E1投与は狭窄型虚血性大腸炎において,検討する価値のある保存的治療の一つと考えられた.
Key words 狭窄型虚血性大腸炎/Prostaglandin E1
別刷請求先 〒039-0132 青森県三戸郡三戸町大字在府小路町17
三戸町立中央病院 内科 木村聖路