● 要旨 ●




症例

掲載号 Vol.42 No.9(2000)- 1851頁
タイトル 内視鏡的経胃嚢胞ドレナージ術とsomatostatin analogueの併用が奏功した膵仮性嚢胞の1例
英文タイトル TREATMENT OF PANCREATIC PSEUDOCYST WITH A SOMATOSTATIN ANALOGUE AND ENDOSCOPIC CATHETER DRAINAGE.
所属 市立敦賀病院 外科
著者 服部昌和,石田文生,関健一郎,飯田茂穂,中川原儀三
要旨 膵仮性嚢胞に対して,内視鏡的経胃嚢胞ドレナージ術と,膵外分泌抑制作用を有するsomatostatin analogue(以下octreotide)の併用が奏功した1例を経験したので報告する.症例は21歳,女性.膵腫瘍にて膵体尾部切除術を受け,術後約1カ月目に激しい上腹部痛が出現した.膵体切除断端部に約5cm径の嚢胞性変化を認め,膵仮性嚢胞と診断された.内視鏡的逆行性膵管造影では嚢胞と主膵管との交通は認めなかった.約3週間の保存的治療では効果が乏しか,ポリペクトミースネアを用いた内視鏡的経胃嚢胞ドレナージ術が施行された.症状は著明に改善したが,その後も排液が持続したため,octreotideの皮下注を開始した.直後より排液は減少し,2カ月後嚢胞は消失,以後再発も認めていない.両者の併用が膵仮性嚢胞の治療,特に症状消失・経過短縮・嚢胞消失の点で極めて有用であった.
Key words 膵仮性嚢胞/内視鏡的嚢胞ドレナージ/ソマトスタチン
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福井県立病院 外科 服部昌和