● 要旨 ●




症例

掲載号 Vol.43 No.7(2001)- 1187頁
タイトル 内視鏡的に摘出しえた胆道内回虫完全迷入症の1例
英文タイトル A CASE OF BILIARY ASCARIASIS SUCCESSFULLY EXTRACTED ENDOSCOPICALLY
所属 福井赤十字病院 消化器科、福井赤十字病院 放射線科
著者 宮地英生,西川邦寿,林 重之,永井勝也,山崎幸直,畑 正典,大瀧哲朗,野口正人
要旨 症例は60歳男性.心窩部痛を主訴に当院を受診し,腹部超音波検査にて,総胆管内に移動する細長い管状物を認めたため,胆道内の回虫迷入症を疑って入院した.血液検査では,白血球分画で好酸球が6% と若干の上昇を認める以外は肝機能検査も正常で,膵酵素の上昇もなく,便検査で寄生虫卵を認めなかった.ERCPにて回虫迷入症と診断したが,虫体は肝外から肝内胆管に完全に迷入し,Vater乳頭からの逸脱は認めなかった.自然排出を期待し,2日間の経過観察を行ったが,虫体の排泄がなかったため,ガイドワイヤーと胆石除去用バスケット鉗子の使用により,内視鏡的乳頭切開,乳頭拡張術を施行せずに,虫体の摘出に成功した.
Key words 胆道内回虫迷入症/内視鏡的治療
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福井市月見2丁目4番1号
福井赤十字病院 消化器科 宮地英生