● 要旨 ●




症例

掲載号 Vol.43 No.8(2001)- 1287頁
タイトル 重症筋無力症の治療中に発症した回盲部アメーバ赤痢の1例
英文タイトル AMOEBIC COLITIS BROKEN OUT IN THE CLINICAL COURSE OF MYASTHENIA GRAVIS, REPORT OF A CASE
所属 鹿児島市立病院 消化器科、鹿児島大学 大2内科
著者 大重和典,野口昌宏,中原信昭,井手法子,川畑拓也, 春松英寿,福田芳生,美園俊明,有馬暉勝
要旨 症例は74歳男,主訴は軟便.重症筋無力症の治療中,頻回の軟便が出現した.患者は4カ月以上にわたってプレドニゾロン,アザチオプリンを投与されていた.治療前の注腸X線検査でニッシェと回盲部の変形を認めた.大腸内視鏡検査で広く深い潰瘍と回盲弁の開大を認めた.生検の病理組織標本で栄養型赤痢アメーバ虫体を認めアメーバ赤痢と診断された.症状は20日間のメトロニダゾールの投与により消失した.治療後の注腸X線検査,大腸内視鏡検査で潰瘍は改善傾向を認め,生検の病理組織標本で赤痢アメーバ虫体は認めなかった.免疫力の低下した患者における消化管症状では,アメーバ赤痢も鑑別に挙げなければならないと考えられた.
Key words アメーバ赤痢/重症筋無力症
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鹿児島市立病院 消化器科 大重和典