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Q2.経口内視鏡と経鼻内視鏡の違いは何ですか?

細径経鼻内視鏡は、近年急激に普及している。本項では、細径経鼻内視鏡の特徴を通常径経口内視鏡と比較しながら説明する。


01内視鏡径

細径経鼻内視鏡の直径5-6mmであり、通常径経口内視の8-9mmと約半分である。現在経鼻内視鏡は、オリンパス社、フジフィルム社、ペンタックス(HOYA)社から販売されている。会社により多少の差はあるが、細径経鼻内視鏡でも、CCD, ライトガイド、送気、吸引(生検鉗子孔)、を装備している。以前の細径スコープは、左右アングルが無かったり、ライトガイドが1つであったり、問題点が多く挙げられていたが、近年のスコープはほぼ改良がすすみ、通常径経口内視鏡と同様なスペックを装備している。


 表1 経口内視鏡と経鼻内視鏡の比較

図3 口内視鏡と経鼻内視鏡経の比較

02内視鏡スペック

スペックは通常径経口内視鏡と同様に装備されているも個々の機能は経口内視鏡に比べ小さかったり、劣ることもある。例えばポリープなど発見した場合は、経鼻内視鏡でも組織採取は可能である、しかし早期胃癌の内視鏡的治療は、鉗子孔など小さく、切除用処置具の通過が困難であり原則としておこなわない。



03患者さんの内視鏡検査における苦痛度

経鼻内視鏡は、経口内視鏡に比べてスコープが舌根部に触れないため、嘔吐反射が少なく、径が細いため挿入もあまり気にならないことが多い。



04心肺機能に及ぼす影響

経口内視鏡は検査中(特に食道入口部挿入時)に心拍数、血圧が上昇することが多い、従って心筋酸素消費量(心拍数×収縮期血圧×10-2(double product))は増加する、一方経鼻内視鏡は検査中も心拍数、血圧ともにあまり変化しないため、心筋酸素消費量も変化しない。酸素飽和度は、経鼻では口呼吸可能なため変化せず、経口では鼻で呼吸するため、人によりわずかに低下することがある。




05おわりに

経鼻内視鏡と経口内視鏡はそれぞれにメリットとデメリットを持ち合わせています。担当医の先生とよく相談し、どちらの検査をお受けになるかを決めてください。


東京医科大学病院内視鏡センター 河合 隆

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