生体組織や細胞の形態情報を基盤として分子の局在や動態を可視化する組織細胞化学法は、生命科学研究にとって必須の技法の一つです。日本組織細胞化学会では、組織細胞化学技法の普及を目的に1976年より毎年、免疫組織化学法、in situ hybridization法、蛍光抗体法、GFPイメージング技法、画像解析法、実験動物の取扱法などを内容に技術講習会を開催してまいりました。令和2年の第45回講習会につきましては8月20日〜22日に京都市で開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大の状況に鑑み、現地での通常開催は行わず、ストリーミング動画のWEB配信方式による座学講習会を行うことといたしました。また、講習期間を延長し、期間中は受講者限定で全ての講演動画を自由に何度でも視聴いただけるよう、講演者への質疑応答にも対応できるように致します。講習会テキスト(通常販売価格ですと9,500円程度の例年講習内容の詳細をまとめた250ページ程度の書籍になります)は例年通り事前に配布します。Web開催の講習会となりますが、組織化学の基礎から最新の知見・技法を心行くまで習得いただけるよう、また少しでも皆様のお役に立ちご満足いただけるよう鋭意準備させていただきます。
詳細は第45回組織細胞化学会講習会HP(http://kjshc.nacos.com)よりご確認ください。多数の皆様にご参加いただきますようご案内申し上げます。
日本組織細胞化学会 理事長 小澤一史
日本医科大学大学院医学研究科 教授
第45回組織細胞化学講習会 実行委員長 田中 秀央
京都府立医科大学大学院医学研究科 教授
事務局 原田義規、荒田壽子