藤崎 順子(がん研有明病院)
小林 正明(新潟県立がんセンター新潟病院)
吉村 大輔(国立病院機構九州医療センター 消化器内科)
2022年5月15日(日) 12:30 ~ 15:00
国立京都国際会館 1階 Room D(第103回総会 第3会場)
Helicobacter pylori(Hp)除菌治療の保険収載から20年あまりを経過した本邦において,胃癌の病像は大きく変貌しています.感染率の低下と内視鏡健診の普及を反映して,従来稀とされた未感染胃癌の報告が増加し,局在部位と背景粘膜に応じた形態病理学的特徴(胃型低異型度腺癌,印環細胞癌,胃腸混合型分化型腺癌など)の認識が進みました.一方で浸潤癌の報告は少なく,生物学的悪性度についての課題は未解決です.他方,除菌後長期経過例の増加に伴い,除菌10年以降で発見される胃癌も増加しており,背景粘膜高度萎縮例からは小さな分化型早期癌,軽度萎縮例からは未分化型癌が多いと報告されています.これまで本研究会では,未感染胃癌、除菌後胃癌のうち粘膜下層以深に浸潤する胃癌を集積し,これらHp陰性(除菌後,未感染)胃癌の自然史における特徴を明らかにしてきました.今回は,「Hp未感染経過観察中発見癌および除菌10年以降で発見された浸潤癌」をテーマとして演題を募集します.これらは,患者予後に直結する極めて重要な病変であり,早期拾い上げ,内視鏡診断,治療,ハイリスク因子やピロリ菌以外の発癌因子など,今後解決しなければならない課題を明らかにして,解決の糸口に繋がることを期待します.1例の経験も含め,多くの施設からのご発表とご参加をお待ちしております.
*本研究会ではHp未感染胃癌のうち噴門部・食道胃接合部癌は除外させて頂きます.
800字以内で、演題名、演者名、所属機関名、抄録本文の順に記載し、連絡先(tel、fax、E-mail)を付記して下記のE-mailアドレスへwordもしくはtext形式にてお送り下さい。
2022年1月31日 ⇒ 2月10日まで延長いたしました。 ⇒ 締め切りました。
〒135-8550
東京都江東区有明3-8-31 消化器内科
並河 健
Tel 03-3520-0111
Fax 03-3570-0343
E-mail ken.namikawa@jfcr.or.jp