日本消化器内視鏡学会

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2025年05月22日学会

第109回日本消化器内視鏡学会総会会長からのご挨拶

 北海道は新緑と生命の息吹が感じられる季節を迎え、皆様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

 さて、この度は第109回日本消化器内視鏡学会総会(2025年5月9日〜5月11日)を北海道・札幌市において無事、盛会裏に終えることができましたことをご報告いたします。これもひとえに、日本消化器内視鏡学会の役員、名誉・功労会員、社団・学術評議員ならびに皆様のご支援、ご協力によるものと厚く御礼申し上げますと共に、総会の運営に献身的にご協力いただきました全ての企業、団体、個人の皆様、そして運営事務局の皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

 わたくし自身、3年前に総会会長のご指名をいただき大変な栄誉だと感じた一方で、地方である北海道で総会を開催することの意義と目的を熟考しました。その結果、昨今では希薄となったと感じられる「情熱、大志、そして夢」をメインテーマに掲げることとしました。理事長講演、会長講演に加え、皆様からのアンケート調査で要望が寄せられた多数のテーマにわたしの要望テーマも加えた中から厳選した32テーマの主題セッションを中心に、注目すべきテーマでの教育講演、招待講演による編成を考えましたが、いずれのセッションも活気にあふれたものとなりました。また特別講演として招聘したウィンタースポーツのレジェンド・葛西紀明選手の講演では53歳にして現役アスリートたる情熱や夢が語られ、また日本を代表する山岳写真家・市根井孝悦氏からは大自然の中に身を置き危険にさらしながら画像に込めた想いが語られ、感動と賞賛の声が多数聞かれました。そして本総会では初めて試みる企画も幾つかありました。まず会長特別企画として研修医・若手医師をencourageすることを目的とした「各支部Award受賞者セッション」と「内視鏡操作競技会」では、若い内視鏡医達の熱気と情熱が会場にあふれていました。更に春の総会として初めて実施した市民公開講座「見て触って動かして、日本の内視鏡」では多くの市民の方が訪れ、小さなお子様たちから「将来、お医者さんになりたい」との感想をいただけましたことは望外の喜びとなりました。本総会を通じて一人でも多くの方々の胸に「情熱、大志、そして夢」が宿ることを願ってやみません。

 第109回日本消化器内視鏡学会総会は今後6月初旬ごろより主題セッションを中心にオンデマンド配信を開始する予定でおりますので、是非ともご視聴いただければ幸いに存じます。

 総会会期中に至らぬ事もあったことと存じますが、わたしの不徳の致すところとご容赦いただければ幸いに存じます。末筆ながら皆様のご健康とご多幸をお祈りしつつ、総会終了の御礼にかえさせていただきます。ありがとうございました。

敬具

 

第109回日本消化器内視鏡学会総会 会長 山野 泰穂
(札幌医科大学 医学部 内科学講座 消化器内科学分野)

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