一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 Japan Gastroenterological Endoscopy Society

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2024年 和文誌編集委員長より新年の御挨拶

和文誌編集委員会
編集委員長 岡 志郎

 

 会員の皆様、新年明けましておめでとうございます。まず冒頭に、ご多忙の中にもかかわらず、貴重な玉稿を投稿頂いた会員の先生方、大変お忙しい中にもかかわらず丁寧な査読を頂きました査読委員の先生方にこの場をお借りし心より御礼申し上げます。

 

 昨年はロシア・ウクライナ紛争の長期化に加えてイスラエル・パレスチナ紛争が激化するなど世界の安全保障は大きな危機に直面し、世界的な食糧危機やエネルギー危機がクローズアップされるなど、混沌とした世界情勢となっております。我が国の医療業界においても、2024 年4 月から「医師の働き方改革」が適用される予定であり、「勤務医の時間外労働年間上限は原則960 時間とする」「連続勤務時間制限、長時間勤務医師の面接指導などで、勤務医の健康確保を目指す」など医師の労働時間に関する取り決めを中心とした医師の働き方の適正化に向けた取り組みが待ったなしの状況です。また、医療施設従事医師数の女性割合の増加を背景に、女性医師に対する支援として、出産、育児、介護等のライフイベントによってキャリア形成が阻害されない短時間勤務等の柔軟な働き方も求められています。我々もこれまでの働き方を再考し、時代にマッチした医師の働き方を確立していかなければなりません。一方で「医師の働き方改革」は、医師本人にとってもメリットがあります。自分で自由に差配できる時間(自己投資時間)が増えることで、家族時間の確保/研鑽時間の充実/研究時間の確保等、自らのキャリア志向に沿った行動が可能になることが期待されています。これまで忙しい診療に忙殺され症例報告する時間を確保できなかった先生方も時間的な余裕ができましたら、経験された貴重な症例を本誌に投稿頂ければ幸いです。

 

 本誌編集委員会に関する大きな出来事として、昨年7 月に担当理事および編集委員の一部交代がありました。私が編集委員長就任後より様々な面で支えて頂きました前担当理事の乾和郎先生にはこの場をお借りし心より感謝申し上げます。新担当理事の安田一朗先生と引き続きコミュニケーションを図りさらに風通しの良い委員会を構築していきたいと思います。また、これまで長年に亘り本誌にご尽力頂きました蘆田玲子先生(和歌山大学、胆膵)、小野尚子先生(北海道大学、消化管)、杉本光繁先生(東京医科大学、消化管)が退任され、新編集委員として、秋山純一先生(国立国際医療研究センター、消化管)、塩見英之先生(兵庫医科大学、胆膵)、吉井新二先生(札幌医科大学、消化管)に加わって頂きました。私と同時期に編集委員に就任された蘆田先生、小野先生、杉本先生が退任されるのは少し寂しいですが、新メンバーで本誌のさらなる活性化に全力を尽くす所存です。引き続き会員に有益な情報を発信できるよう編集委員一同鋭意努力してまいりますので、会員の皆様におかれましてはどうぞよろしくお願い申し上げます。また、本誌への投稿数のさらなる増加に向けて、一昨年の掲載料の無償化に加えて、昨年3 月より各支部例会で表彰される全ての優秀演題賞を対象に、本誌への投稿の呼びかけを開始しております。

 

 会員の皆様におかれましては、ぜひ積極的に本誌に投稿頂けますと幸いです。結びに、 本年が会員の皆様にとりまして、実り多い幸溢れる年になりますことを祈念いたしまして、新年の挨拶とさせて頂きます。

第107回日本消化器内視鏡学会総会

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